題字:権田直博

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2014年3月7日金曜日

原発の講演にいった

先日 ベルリンに おしどりマコさんが原発に関する講演をしにこられるということを友だちからきき、聴きに行こうとおもってたところ、なんか手伝いも必要だということで 手伝いに行って来ました。
といっても とくに大変な仕事はなかったですが。
なのでちゃんと講演をきくことができました。

原発のことにかんしては ツイッターや フェイスブックの書き込みでいろいろなニュースを知ることがおおいけど、 実際に自分で取材に行ってる人から直接聞くのは初めてでした。
地震後、原発事故が起きてから テレビやニュースは 100%信用できないんだということにようやく気づき、それから ネットの情報もわたしはどこまで信じて良いかわからないような もう何がほんとで何がでたらめか どういう操作をされてるのか ということでよくわからなくなってしまっていたけど、(ネットの情報もリツイートやシェアで、もういったいどういうフィルターを通ってきたのかもよくわからない)
マコさん自身が取材に行って 感じたこと、得た情報を そのまま聞くことができて 本当に良かったと思います。
恥ずかしながら知らなかったこともたくさんありました。
そして いまの日本がいかに アブナイ状態か (政治的にも)ということも認識できました。

もしかしたら日本国内にいれば、わたしのようなものは のほほんと過ごし 気づかないうちに情報操作され 流され (自分の意見をもっているようでそれは そう思うようしむけられたものかもしれないのに )政治にたいして疑問も興味もたず生活してたのかもしれません。

ベルリンで私はテレビをもってないし、新聞もとってないので 一方的に垂れ流される情報は一切はいってきません。自分で選んだ情報のみ得てる状態です。
それがいいかわるいかわからないけど、少なくとも日本にいるとどこからか情報がながれてきて わたしのなかに勝手に入り込んでくるので それよりマシなんじゃないかと 感じています。


まえにインタビューをうけたときに
自分が言ったことは かならずしも、自分が思って言ったようには受け取ってもらないんだと感じました。
インタビューしてくれたのは わたしの知り合いの人です。
その人にすら 伝わってないんです。
なので、 たとえば誰かがかいた記事。
事実があったとして それを書く人の気持ちが入って それを また違う気持の人がよむ。 それが繰り返されて 私の前に届く、そういうことを思うと、ネットの情報だって どこまで信じて良いかわからないです。
マコさんは 自分の気持ちを(良いとか悪いとか)ほとんど言わず、ご自身で調べた事実だけを述べていました。それがよかったです。



わたしが ずっとちょくせつ 報道の人にききたかったこと、
どうして 報道できないのか。(原発事故のこと)
想像や ネットから得た知識では スポンサーになってるからだろうか と予想してたものの、 それは想像でしかないので 直接聞きたかったんです。
今回質問することができ、 やはり 番組のおおきなスポンサーになってるからだ ということを教えてもらいました。
(では NHKは? とまた疑問ができました。)
友だちと話していると 原子力発電所をやめられないのは、それはもう小さな話ではなくて 世界がつながっていて 世界がそういう仕組みになっているのだと いう意見でした。
事故さえおきなきゃ 一番クリーンなハズだから かな
でも事故は起きてるし、もはやまったくクリーンじゃないのにな。

わたしはいくら何か読んだって 情報をあつめたって いま原子力発電所のことを説明しろっていわれても 仕組みもまだよく理解できていないし 科学者でもないし、こんな事故が起きるまで何も知らず、電気がどうやって作られてるかなんて考えもしなかった ただの一般市民だけど、
そんなわたしにだって そんなあぶないもん作ったりましてや 止め方もわからないものを輸出したりするのは ばかげてる、とわかるのにな。



電気をつかうこと自体は悪いことだと思わないし便利なことだって 悪いことだと思わない。
だけど、
この前日本にいたときに 節電節電っていって 改札が少し減って、切符買う機械が少し減って、スーパーが少し暗くなって、それで何が悪いんだろうと思う。
それでも生活できるじゃないか、もっと 町だって 暗くていい。
日本の夜は明るすぎると思う。
それを基準に考え無くて良いと思う。
むしろ今の電気の使い方が異常だと思う。
ベルリンはもっと暗いよ、夜。ドイツの首都なのに。
最初は 暗いな!とおもったけど すぐ慣れる。

原発で現に働いて生活してる人がいる、そのこともわかってる。でも他の方法を考えていくことも大事だって思う、そんなこともう みんな心の底でおもってることだろうけど。
地震があって原発事故があって、それからずっともやもやしてて 行動してる人はしてて、わたしは何をしたらいいのかまだわからないままで、その間にも わけのわからない法案が通ったり、どんどん新しい問題がでてきたり、とまどったままで
私みたいな人沢山居るんだろうな。


そしてもうひとつ、 3月11日といえば 私からすると 地震のあった日 と認識してますが、こっちにいると FUKUSHIMA という言葉を目にします。
こっちに来てすぐ(2011の5月にきた)クラスの子たち(いろいろな国の人)からきかれたのも 原発のことでした。違和感を感じざるを得ませんが、世界は (わたしにとってもかなりの衝撃だったあの地震よりも)まず、原発事故に関心をもってるのです。
おしどりマコさんの講演も満席以上でした。

国内にいたらごまかされて ながされてしまうんです、ちゃんと意識をもってないと。
たぶんわたしもそうなる。 だって 危険だとおもってても、仕方ないから、
いちいち気にしてたら なにも食べられないし、食べ物を海外から取り寄せるのは お金がかかる。このまえ日本にかえってたときも 最初、どんなふうにみんな生活してるんだろと思ってけど 変わらず普通でした。心の底に疑問をもちつつも、ふつうに暮らしてました。
でも 操作されないように、それだけは気をつけないといけないとおもいます。

なんだか長くなった。
自分の考えがすべて正しいなんておもってないけど、いまは こういうことを思ってます。






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